SL浪費生活

以前にもご紹介したことがあるのですが、4月15日付で“sharespost”がリンデンラボに関するレポートを更新していました。

結論から言えば、リンデンラボの企業価値は4億9,100万ドル～5億6,600万ドル、理論株価は8.12～9.28ドルとなるそうです。

リンデンラボは上場会社ではないので、日本からの投資、個人による投資は難しいですが、レポートの内容は面白いので、ご興味のある方はサイトで無料登録すれば、詳細をみることができます。

以下、その内容の抜粋です。

●SLのユーザー1人当たり週平均接続時間は10年2月時点で441分となり、09年3月の760分から42％も減少した。代表的MMORPGであるWorld of Warcraftなどに比較して、その減少幅が大きいが、メジャーなオンラインゲームの１つであることに変わりはない。

●BOT対策の結果、総接続時間も09年6月をピークに低下傾向を示している。ただ、ユーザー間取引量は堅調に増加している。



●“sharespost”の推計によれば、バーチャルワールドの潜在的な市場規模は20億ドルに達する（WoWなどのMMORPGの市場規模は含まない）。（表中の日本のブロードバンド普及率が低いのはなぜか？？？）



●08年の推計で、SLの国別ユーザーの割合は米国、ドイツがともに17％、アジア太平洋が13％などとなっている。（アジア太平洋は主に日本とオーストラリアと考えられる）

●女性ユーザーは全体の28％だが、女性が総接続時間に占める比率は42％に達する。（女性のヘビーユーザーが多い）

●女性アバの14％は男性により作製されており、男性アバの4％が女性により作製されている。



●SLを活用している代表企業としては、IBM、Intel、Microsoft、Pfizer、Walt Disneyなど。日本企業では、東芝、ホンダ、三菱、トヨタなど。

●公的機関では、世銀、米軍などが積極的に活用。



●リンデンラボによるM&Aの事例はこれまでに4件。10年1月にはスウェーデンのAvatars Unitedを買収。



●リンデンラボは、様々な個人や機関投資家から資金調達している。これまで、5回の増資を実施し、資金調達額は累計2,690万ドル。

●主な機関投資家は、Mitch Kapor、Benchmark Capitalなど。



●“sharespost”の見通しによれば、リンデンラボの収益は2014年で1億7,600万ドルに達するが、収益の伸びは次第に低下するとの見方。（当面、上場は難しいか？）



●理論株価は8.12～9.28ドル、予想配当利回りは8％。（まずまずの水準だが、米国のベンチャー企業として考えるとどうか？）




◎“sharespost”の関連ページはこちら。
http://www.sharespost.com/companies/linden-lab