
2009年01月28日
中国人はネットで何をしているのか?
中国互聯網絡信息中心が発表した「中国互聯網絡発展状況統計報告」によれば、中国のインターネット人口は2008年末で2億9,800万人に達し、前年末比41.9%増加したそうです。
このレポートでは、2008年6月には米国のネット人口を上回り、中国は世界最大のネット人口を抱える国になったとされています。

それでも、インターネットの普及率は22.6%でしかなく、全世界平均の21.9%を若干上回った程度に過ぎません。従って、まだまだネット人口は増加する余地が大きいわけです。
国別のネット普及率をみると、日本が73.8%でトップとなっており、次いで米国が72.5%、韓国が70.7%と続いています。BRICSでは、ブラジルが26.1%、ロシアが23.2%、インドが5.2%です。
ちなみに、中国のネット普及率22.6%は世界順位で87番目であり、利用者数では世界最大でも、依然としてネット途上国であることに変わりはありません。

今後も、中国のインターネット利用者が拡大を続けるかどうかのカギを握るのは農村地域です。2008年末の農村におけるネット人口は8,460万人となり、2007年末の5,262万人から大幅に増加しました。
この数年、中国政府は三農問題(改革開放の波に乗り遅れた農業、農村、農民の問題)を解決するために農業に対する租税優遇や農村インフラの整備、農民に対する補助金支出の拡大などを実施してきており、農村経済も徐々に上向いてきています。

中国のネット人口を年齢層別にみると、10代、20代の若年層が圧倒的な比率を占めています。
情報統制が依然として厳しい中国では、インターネットが唯一、自由な言論を公表できる場所として機能しています。ときには、中国政府を批判するような言論もでてくるのですが、こうしたネット世論を形成しているのは10代、20代の大学生を中心とする若年層であり、政府もネットの言論パワーを無視できなくなってきています。

ネット利用で最も多いのはニュース検索(利用率79%)、次いで音楽配信(同84%)、チャット(同75%)となっています。
自分のブログを持っている人は全体の54%を占めていますが、大学生だけに限ってみると利用率は81%にも達しています。
ネットゲームの利用率は全体で63%と、日本などに比べてかなり高い比率となっています。単純計算では、1億8,774万人が何らかのネットゲームをやっているわけです。
中国でSLをやっている人は極少数ですが、将来的には様々な仮想世界で中国人の存在感が増してくる可能性があります。

◎原文資料
中国互聯網絡信息中心「中国互聯網絡発展状況統計報告」(PDFファイル)
このレポートでは、2008年6月には米国のネット人口を上回り、中国は世界最大のネット人口を抱える国になったとされています。
それでも、インターネットの普及率は22.6%でしかなく、全世界平均の21.9%を若干上回った程度に過ぎません。従って、まだまだネット人口は増加する余地が大きいわけです。
国別のネット普及率をみると、日本が73.8%でトップとなっており、次いで米国が72.5%、韓国が70.7%と続いています。BRICSでは、ブラジルが26.1%、ロシアが23.2%、インドが5.2%です。
ちなみに、中国のネット普及率22.6%は世界順位で87番目であり、利用者数では世界最大でも、依然としてネット途上国であることに変わりはありません。
今後も、中国のインターネット利用者が拡大を続けるかどうかのカギを握るのは農村地域です。2008年末の農村におけるネット人口は8,460万人となり、2007年末の5,262万人から大幅に増加しました。
この数年、中国政府は三農問題(改革開放の波に乗り遅れた農業、農村、農民の問題)を解決するために農業に対する租税優遇や農村インフラの整備、農民に対する補助金支出の拡大などを実施してきており、農村経済も徐々に上向いてきています。
中国のネット人口を年齢層別にみると、10代、20代の若年層が圧倒的な比率を占めています。
情報統制が依然として厳しい中国では、インターネットが唯一、自由な言論を公表できる場所として機能しています。ときには、中国政府を批判するような言論もでてくるのですが、こうしたネット世論を形成しているのは10代、20代の大学生を中心とする若年層であり、政府もネットの言論パワーを無視できなくなってきています。
ネット利用で最も多いのはニュース検索(利用率79%)、次いで音楽配信(同84%)、チャット(同75%)となっています。
自分のブログを持っている人は全体の54%を占めていますが、大学生だけに限ってみると利用率は81%にも達しています。
ネットゲームの利用率は全体で63%と、日本などに比べてかなり高い比率となっています。単純計算では、1億8,774万人が何らかのネットゲームをやっているわけです。
中国でSLをやっている人は極少数ですが、将来的には様々な仮想世界で中国人の存在感が増してくる可能性があります。
◎原文資料
中国互聯網絡信息中心「中国互聯網絡発展状況統計報告」(PDFファイル)
2008年08月08日
世界最大のネット大国になった中国
夜のフルマラソン! た~さんです^^
いよいよ、北京オリンピックですね^^ 水泳と女子マラソンには期待してます!それと、野球とサッカーにも頑張ってほしいなぁ。
さて、今回はその中国のお話です。中国互聯網絡信息中心が7月に発表した『中国互聯網絡(インターネット)発展状況統計報告』の内容をご紹介しましょう。
まず注目すべきは、08年6月末時点で、中国のインターネット利用者数(網民人数)が2億5,300万人に達し、米国を抜いて世界一になったことです。6月末の米国の利用者数は2億3,000万人弱と推定されるとのこと。
13億も人口がいるのですから、世界一になるのは時間の問題だったのですが、前年同期比56.2%増、9,100万人も増えているというのがダイナミックですw

しかし、インターネットの普及率は19.1%に過ぎず、世界平均(全球)の21.1%にも達していません。これは、都市と農村の格差が単に所得だけでなく、情報分野にも存在することを意味しています。
ちなみに、美国は米国、冰岛はアイスランド、俄罗斯はロシアです。

インターネット利用者の約半数は24歳以下となっています。中国では、遼寧、北京、上海、広東などの都市部の学生が主にネットを利用しているわけです。SLの利用者の平均年齢は30代前半ですから、中国でSLがいまいち流行らないのはわかる気がします。

学生が半数を占めることから、インターネット利用者の月収も比較的低位にとどまっています。月収1,000元(約15,000円)以下が43.7%ですから、アルバイト学生の域をでていません。

彼らが使用しているPCは多くがデスクトップ(台式机)で、ノートブック(笔记本电脑)は高額なこともあり、あまり普及していません。
中国の秋葉原と言われる北京の「中関村」には、デスクトップPCをカスタマイズしてくれるショップが軒を連ねています。いわゆる自作PCはメーカーものに比較して値段が安いことに加え、必要なソフトを好きなだけインストールしてくれる違法サービスがあって、学生に人気です。(もっとも、売る側も買う側も違法コピーという概念が欠落しているのですが><;)
最近では、携帯電話(手机)でネットにアクセスする人もかなり増えてきているようです。

ネットの利用状況をみると、音楽ダウンロードの利用率が84.5%、ニュース閲覧が81.5%、ボイスを含むチャットが77.2%などとなっています。
Second Lifeを含め、ネットゲーム(网路游戏)の利用率も58.3%、日本の総人口を超える1億4,746万人が利用しているとされています。米国の利用率は35%程度だそうで、中国でいかにネットゲームが流行っているかがわかります。
中国のネットゲームのなかで、最も人気なのがファンタジーRPGで、ネットゲーム利用者の53%が参加しています。

07年の中国のネットゲーム市場の規模は売上高ベースで105億元(1,575億円)。2012年には262億元(3,930億円)に達すると予測されています。出版など周辺産業を含めると1,000億元規模になるとのこと。ネットゲームを自主開発する企業は126社、そのうち12社は海外進出も果たしています。
中国では、Wii、DS、PS3、PSPなどの単体ゲーム機が普及しておらず、PCとインターネット環境があれば利用できるネットゲームが盛んなわけです。若者がネット利用者の中心になっていることもあります。
中国のSL利用者はわずかにとどまっています。ただ、SLの要求するPCのスペックが引き下げられ、中国の所得がますます向上してくれば、ネットゲーム利用者1億4,746万人のわずか3~4%でも、500万人規模の新規参入が見込まれることになります。
◎参考資料
中国互聯網絡信息中心『中国互聯網絡発展状況統計報告(2008年7月)』(PDFファイル)
いよいよ、北京オリンピックですね^^ 水泳と女子マラソンには期待してます!それと、野球とサッカーにも頑張ってほしいなぁ。
さて、今回はその中国のお話です。中国互聯網絡信息中心が7月に発表した『中国互聯網絡(インターネット)発展状況統計報告』の内容をご紹介しましょう。
まず注目すべきは、08年6月末時点で、中国のインターネット利用者数(網民人数)が2億5,300万人に達し、米国を抜いて世界一になったことです。6月末の米国の利用者数は2億3,000万人弱と推定されるとのこと。
13億も人口がいるのですから、世界一になるのは時間の問題だったのですが、前年同期比56.2%増、9,100万人も増えているというのがダイナミックですw
しかし、インターネットの普及率は19.1%に過ぎず、世界平均(全球)の21.1%にも達していません。これは、都市と農村の格差が単に所得だけでなく、情報分野にも存在することを意味しています。
ちなみに、美国は米国、冰岛はアイスランド、俄罗斯はロシアです。
インターネット利用者の約半数は24歳以下となっています。中国では、遼寧、北京、上海、広東などの都市部の学生が主にネットを利用しているわけです。SLの利用者の平均年齢は30代前半ですから、中国でSLがいまいち流行らないのはわかる気がします。
学生が半数を占めることから、インターネット利用者の月収も比較的低位にとどまっています。月収1,000元(約15,000円)以下が43.7%ですから、アルバイト学生の域をでていません。
彼らが使用しているPCは多くがデスクトップ(台式机)で、ノートブック(笔记本电脑)は高額なこともあり、あまり普及していません。
中国の秋葉原と言われる北京の「中関村」には、デスクトップPCをカスタマイズしてくれるショップが軒を連ねています。いわゆる自作PCはメーカーものに比較して値段が安いことに加え、必要なソフトを好きなだけインストールしてくれる違法サービスがあって、学生に人気です。(もっとも、売る側も買う側も違法コピーという概念が欠落しているのですが><;)
最近では、携帯電話(手机)でネットにアクセスする人もかなり増えてきているようです。
ネットの利用状況をみると、音楽ダウンロードの利用率が84.5%、ニュース閲覧が81.5%、ボイスを含むチャットが77.2%などとなっています。
Second Lifeを含め、ネットゲーム(网路游戏)の利用率も58.3%、日本の総人口を超える1億4,746万人が利用しているとされています。米国の利用率は35%程度だそうで、中国でいかにネットゲームが流行っているかがわかります。
中国のネットゲームのなかで、最も人気なのがファンタジーRPGで、ネットゲーム利用者の53%が参加しています。
07年の中国のネットゲーム市場の規模は売上高ベースで105億元(1,575億円)。2012年には262億元(3,930億円)に達すると予測されています。出版など周辺産業を含めると1,000億元規模になるとのこと。ネットゲームを自主開発する企業は126社、そのうち12社は海外進出も果たしています。
中国では、Wii、DS、PS3、PSPなどの単体ゲーム機が普及しておらず、PCとインターネット環境があれば利用できるネットゲームが盛んなわけです。若者がネット利用者の中心になっていることもあります。
中国のSL利用者はわずかにとどまっています。ただ、SLの要求するPCのスペックが引き下げられ、中国の所得がますます向上してくれば、ネットゲーム利用者1億4,746万人のわずか3~4%でも、500万人規模の新規参入が見込まれることになります。
◎参考資料
中国互聯網絡信息中心『中国互聯網絡発展状況統計報告(2008年7月)』(PDFファイル)