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2012年07月05日

SLの商業的利用価値は高まるのか?

昨日の続きです。

もし、SLがクラウドゲームへ移行することができたら、どのような変化が起こるのでしょうか。

現在は、1SIMを1つのサーバーで処理しています。SIMに多数存在するスクリプトや複数のアバターの動作を1つのサーバーで処理しなければならないので、アバターが50人も集まれば、サーバーの処理速度が極端に落ちて、重くて身動きがとれない状態になってしまいます。

しかし、クラウドへ移行すれば、SIMのスクリプトなどはサーバーAで処理し、アバターの動作はサーバーB、C、D、・・・・、と複数のサーバーで処理するので、理論的には1つのSIMに100人集まろうが、1000人集まろうが、軽快に動けるようになるはずです。

これまで、SLの商業的なネックはサーバーの処理能力の限界から、多くの人を一か所に集められないので、企業がSL内でイベントを行っても、費用対効果があまりにも低すぎる点でした。

しかし、この欠点がクラウドで解消されるなら、SLの価値は再度、見直される可能性が高いと思います。



例えば、内外の有名アーティストのコンサートをSL内で開催することも夢ではありません。コンサート会場のキャパは、複数SIMを連結して5000人として、入場者にはSIM来場時に5000L$を徴収すれば、約800万円ほどの収益が発生します。

入場料5000L$は高いと思われるかも知れませんが、リアルのコンサートよりは格段に安いのも事実。例えば、AKB48の各メンバーが自分の好みにカスタマイズしたアバターで歌ったり、踊ったりしてくれたら、リアルとは違った萌え感が味わえるはずw しかも、SLならではの大胆パフォーマンスもあるかもですw(゜o゜)w オオー!

AKBのアバターによるSL総選挙が実施されたら、リアルとは違った選挙結果がでて、SLでのセンター争いも勃発するかもしれませんね。

しかも、そのコンサートの模様をストリーミング配信すれば、バナー広告料も取れるので、利益はさらに膨らむでしょう。SL、RL双方でのグッズ販売も考えられますし、SLではコンサート会場内の看板広告も可能なので、そこでも稼げる可能性があります。



また、企業宣伝のためのイベントも多人数が集まれば、効果がでてきます。イベントとしては、トヨタ、日産、ホンダなどが主催するSLの自動車やオートバイのレース大会。クラウド化されたSLでは、スクリプトの負荷で、レーサーがラグに悩まされることもなくなり、より実力を反映できる大会になるでしょう。

ここでの収益は、主にSL内での看板広告と、ストリーミング実況中継によるバナー広告になると思いますが、会場に数千人が集まって、かつ実況中継を何万人ものひとが観戦するようになれば、それで十分に主催企業の宣伝効果はあがる、と思います。

このほか、企業が宣伝のために行い得るイベントとしては、釣り大会やビンゴ大会などが考えられます。わりとお手軽系ですが、こうしたイベントを毎週に定期的に開催すれば、徐々に参加人数は拡大していきます。しかも、SLの場合は、全世界からひとが集まる、というのが最大の強みであり、その意味では宣伝効果は抜群です。



これらのイベント開催は、いまSLで積極的に活動しているひとたちの得意とするところなので、企業はそうしたSL内人材を大いに活用すべきでしょう。

SL黎明期の企業進出は、単にSL内に自社ビルを構築し、看板を掲げ、その中に自社の業務内容を展示をする、という、クソ面白くもないものばかりでした。それでいて、SLには人がいない、過疎化している、として撤退していった企業がいかに多かったことでしょうか。

まずは、SLのクラウド化の実現が最優先の課題ですが、それが現実した暁には、SLは必ずや大きく見直される時期がくると確信しています。
  


Posted by た~さん at 00:05Comments(0)SL経済・金融資本市場

2012年03月25日

太陽活動の活発化と海面水温の上昇で景気は回復トレンドへ?

皆さんは、「景気変動は、そもそも何によってもたらされているのだろう?」という疑問を持ったことはないですか。

その根本原理を説き明かしたら、きっとノーベル賞ものだと思いますが、今日はそんな大層な話ではありません。

個人的な趣味で、太陽活動や気候変動と景気循環がどのような関係になっているかを調べてみました。説明変数は、太陽黒点数(太陽活動要因)とエルニーニョ監視海域の水温偏差(気候変動要因)の2つを使いました。

米国の鉱工業生産と2つの要因から推計した結果をグラフの一番下の段に表示しています。ここでは、推計値を統計誤差3%の帯状にプロットしています(鉱工業生産の3か月移動平均を使えばよかったかもですが)。

グラフでみると、米国の生産と海面水温は相関が高く、太陽活動はその変動幅を増幅するように作用している、と読み取れるように思われます。

いずれにしても、80年代前半から2000年代後半までの期間はかなりフォローできています。少なくともトレンドは追えているのではないでしょうか。トレンドから大きく逸脱している期間は、石油ショックとリーマンショックの時期です。

この推計結果をもとに、12~17年の鉱工業生産を予測すると、今年5月を底に、米国の生産は上昇トレンドを描くことになります。米国景気が拡大局面入りすれば、円高の是正も進むでしょうし、外需も回復して、日本経済にも明るさが戻る可能性が高いと思います。

リスク要因としては、ギリシャの債務問題が再燃して、ギリシャのユーロ離脱や、イタリア、スペインへソブリン危機が飛び火するような、ギリシャ・ショックでしょうか。


<太陽活動、エルニーニョ現象と米国の景気循環>

(注1)太陽黒点数の平年差は、年次の黒点数と平年値(132か月(11年)移動平均)との差の12か月移動平均値
(注2)エルニーニョ監視海域の水温偏差は、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値(1961年から1990年までの30年間の平均水温)との差の5か月移動平均値
(注3)推計式:APII=2.126+0.031*SUNSPOTS(-63)+1.072*ELNINO(-15) R²=0.323
                (15.2)             (11.0)            (6.8) 
推計期間:80年3月~09年2月、APII=米国の鉱工業生産、SUNSPOTS=太陽黒点数の平年差、ELNINO=エルニーニョ監視水域の水温偏差
(注4)Solar Influences Data Analysis Center(SIDC)、気象庁気候・海洋気象部資料などより作成



ただ、こうしたことを大真面目に議論しても、大抵の場合、世間では相手にされません。それは、自然環境の変化が如何にして景気に影響を与えるか、という経路を説明できないためです。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所の嶋中雄二所長は、『太陽活動と景気』という著書のなかで次のように説明しています。

「よく知られているように、太陽黒点数の増減も11年周期であり、これは「コンドラチェフのサイクル」と数値が一致している。」

「近代経済学の基礎をつくったウィリアム・スタンレー・ジェボンズというイギリスの経済学者が19世紀末、すでに太陽黒点と景気循環の連動を指摘していた。科学的な実証は難しいが、現象としてこうした景気変動と太陽黒点数に関連性があることは確かである。」

「経済活動は、人間の欲望によって左右されるが、その欲望の大きさは太陽黒点の影響を受ける地球の地磁気によって左右される、という。地磁気の数値が上向くとき、地球上の生物は活発な動きをする。地磁気が上昇すると、赤痢などの病原菌も活発な活動をするために、患者が発生しやすいといった話もある。」


なるほどと感心しましたが、これを科学的に実証することは極めて困難なので、大半のエコノミストはこうした事象を無視しています。加えて、「明日の株価や債券相場がどうなるか」を教えてはくれない、ということもあります。

ただ、長期的な景気のトレンドを占う意味では1つのヒントになると思っています。  


Posted by た~さん at 00:05Comments(0)SL経済・金融資本市場