2008年02月12日
中国のネットゲーム事情と規制強化の動き
中国でも、SLを中心とした仮想世界が続々と誕生しつつあるという話を書きましたが、それ以前からネットゲームは10代を中心に大ブームになっていました。
そうしたなか、様々な社会問題も発生しているようです。例えば、ネットゲームのセキュリティーの弱点をみつけて仮想通貨の窃盗をくり返し、最終的には投獄された少年とか、戦闘ゲームの戦闘アイテムのことで友だちと喧嘩して、戦闘ゲームを再現するかのごとく、友だちを刺し殺してしまった少年とか、ネットゲームをめぐる悲劇的な事件が報道されています。
07年4月、中国政府は『インターネットゲーム陶酔防止システム開発基準(網絡遊戯沈迷系統開発標準)』を発出し、ゲーム開発業者に対して、青少年のネット中毒を予防する措置をシステムに組み込むことを命令しました。
どのようなシステムかと言えば、まずIDカード番号で年齢を判別し、18歳以下のプレーヤーの場合にはこのシステムが作動する仕掛けです。ゲーム開始から3時間までは通常作動し、3時間を超えると、ゲームの経験値や稼いだコインが半減し、5時間を超えるとそれらがゼロになるシステムです。次回、LOGINして正常に作動させるには一定時間の経過が必要とされています。
つまり、子供は1日3時間以上ネットゲームをしてはいけませんというシステムです。
しかし、これだけではネットをめぐる犯罪はなくなりません。中国では、ネットゲームのユーザーの多くがゲーム・オブジェクトや仮想通貨の盗難被害に遭っているといわれます。
非合法サイトでは、「トロイの木馬生成器」なるものが売られており、「ネット・ゲームのIDやパスワードが簡単に盗めます。」とのうたい文句が添えられています。また、通販サイトでは仮想通貨が低価格で取引され、アイテムの売買をめぐる詐欺行為なども後を絶ちません。
今年1月、上海市人民代表大会(市議会)では、『上海市インターネットネットゲーム条例(案)』が提出されましたが、その目的はネット犯罪行為の防止を狙いとしたものです。最も注目されるのは、その条例案のなかで「ネット・ゲーム企業は仮想通貨を発行してはならず、直接、あるいは間接に仮想オブジェクトを人民元あるいはその他の実物財産に交換するルートを提供してはならない」とされている点です。
また、この条例案では、ネット・ゲームは、倫理道徳委員会の審査を経た後、委員会は聴聞会を開催して意見を聴取して、それをパスしないとサービス開始を許可しないとあります。つまり、中国の倫理や道徳に反する内容のゲームはダメということですね。
上海市によるこの条例案は、当然、中国のネット上で波紋を呼んでおり、多くのユーザーが反対意見を書き込んでいます。
今後の注目は、上海市による同条例の提出の動きをみて、中央政府がどのような判断を下すかです。北京の中央政府が国家レベルで同じような条例を実施するようなことになれば、中国のネット・ゲームには大きな規制が敷かれることになります。
もちろん、SLも例外ではないわけで、将来誕生するかも知れない中国版SLはリンデン・ドルもなく、オブジェクトの売買もできないものに変質しているかも知れません。もちろん、セクシー・ポーズも厳禁ですね(゚∀゚;)
そうしたなか、様々な社会問題も発生しているようです。例えば、ネットゲームのセキュリティーの弱点をみつけて仮想通貨の窃盗をくり返し、最終的には投獄された少年とか、戦闘ゲームの戦闘アイテムのことで友だちと喧嘩して、戦闘ゲームを再現するかのごとく、友だちを刺し殺してしまった少年とか、ネットゲームをめぐる悲劇的な事件が報道されています。
07年4月、中国政府は『インターネットゲーム陶酔防止システム開発基準(網絡遊戯沈迷系統開発標準)』を発出し、ゲーム開発業者に対して、青少年のネット中毒を予防する措置をシステムに組み込むことを命令しました。
どのようなシステムかと言えば、まずIDカード番号で年齢を判別し、18歳以下のプレーヤーの場合にはこのシステムが作動する仕掛けです。ゲーム開始から3時間までは通常作動し、3時間を超えると、ゲームの経験値や稼いだコインが半減し、5時間を超えるとそれらがゼロになるシステムです。次回、LOGINして正常に作動させるには一定時間の経過が必要とされています。
つまり、子供は1日3時間以上ネットゲームをしてはいけませんというシステムです。
しかし、これだけではネットをめぐる犯罪はなくなりません。中国では、ネットゲームのユーザーの多くがゲーム・オブジェクトや仮想通貨の盗難被害に遭っているといわれます。
非合法サイトでは、「トロイの木馬生成器」なるものが売られており、「ネット・ゲームのIDやパスワードが簡単に盗めます。」とのうたい文句が添えられています。また、通販サイトでは仮想通貨が低価格で取引され、アイテムの売買をめぐる詐欺行為なども後を絶ちません。
今年1月、上海市人民代表大会(市議会)では、『上海市インターネットネットゲーム条例(案)』が提出されましたが、その目的はネット犯罪行為の防止を狙いとしたものです。最も注目されるのは、その条例案のなかで「ネット・ゲーム企業は仮想通貨を発行してはならず、直接、あるいは間接に仮想オブジェクトを人民元あるいはその他の実物財産に交換するルートを提供してはならない」とされている点です。
また、この条例案では、ネット・ゲームは、倫理道徳委員会の審査を経た後、委員会は聴聞会を開催して意見を聴取して、それをパスしないとサービス開始を許可しないとあります。つまり、中国の倫理や道徳に反する内容のゲームはダメということですね。
上海市によるこの条例案は、当然、中国のネット上で波紋を呼んでおり、多くのユーザーが反対意見を書き込んでいます。
今後の注目は、上海市による同条例の提出の動きをみて、中央政府がどのような判断を下すかです。北京の中央政府が国家レベルで同じような条例を実施するようなことになれば、中国のネット・ゲームには大きな規制が敷かれることになります。
もちろん、SLも例外ではないわけで、将来誕生するかも知れない中国版SLはリンデン・ドルもなく、オブジェクトの売買もできないものに変質しているかも知れません。もちろん、セクシー・ポーズも厳禁ですね(゚∀゚;)
Posted by た~さん at 00:03│Comments(0)
│中国ネット関連
この記事へのトラックバック
中国のネットゲーム事情と規制強化の動き
今年1月、上海市人民代表大会(市議会)では、『上海市インターネットネットゲーム条例(案)』が提出されましたが、その目的はネット犯
今年1月、上海市人民代表大会(市議会)では、『上海市インターネットネットゲーム条例(案)』が提出されましたが、その目的はネット犯
チャイナウォッチ:ゲーム条例案【セカンドライフ ウォッチ】at 2008年02月12日 10:08