2008年06月03日
SL創始者ローズデール氏は何を語ったか?
先日、Virtual World Conference & Expo2008出席のため来日したリンデンラボのフィリップ・ローズデール会長の発言をまとめてみました。
彼が仮想世界の将来に自信を持っており、技術者の視点から長期的な発展を考えているのはよくわかります。しかし、リンデンラボの事業をどのように発展させていくのか、Second Lifeという仮想世界の秩序をどのように維持していくのか、などに関しては、今回、ほとんど言及がなかったのが残念でした。

以下、新聞報道等に基づく、ローズデール氏の発言要旨です。
(1)Virtual Worldは2つの点で従来のインターネットとは違う。Virtual Worldは、言語の壁を取り払う。Virtual Worldでは、人々が情報を使い、何かを作る、そういうことを一緒にやることができる。
(2)「今後、どのように成長していくのか?」との質問をよく受けるが、「今後10年で100倍くらいになる」と答えている。現在は、まだフェーズとしては初期段階で1%にもなっていない。
(3)SL=Virtual Worldにはいくつかの成長の段階がある。
(a)遊びながら友達をつくり、楽しい思いを共有しながら、作品などを作っていくような段階。
(b)学校、教育分野に入り、より大きな規模で利用される段階。
(c)企業に入り、協業に使われる段階。
(d)企業が技術を使って大きく成長させていく段階。
今はまだ(a)の段階である。
(4)必ずVirtual WorldはWebより大きくなる。そのためには、オープンであること、そして標準化ということが必要。それは、他のVirtual Worldとアバター、お金、そしてオブジェクトを共有するということ。こうしたコンテンツが有機的に結合してこそ、素早く大きく成長することができる。
(5)SLは、もっともっと使い易くしていかなければならない。例えば、どうやってモバイルで使うかということ。これはダウンロードしないで行わなければならないし、もっとインターフェースをシンプルにしなければならない。
(6)クラッシュしないシステム、使いやすいインターフェースにすることが優先順位の高い課題。日本の利用者向けのサポートを電話や電子メールでも受け付けられるように、人材を確保する。
(7)インターフェースは、この2~3年で非常にexcitingな変化を遂げる。2010年にも新システムを導入する考え。アバターを人間の動作や表情に合わせて操作するシステムで、3Dカメラで撮影した動作通りに、分身が動く仕組み。ただ開発に2年かかることから、まず年内にマウスだけで操作できるようにする。
(8)今後7~8年で、最高水準のCG並みの画質になる。将来は、ディズニーアニメなどのCG映画の世界も仮想社会で再現でき、家庭のテレビで映画と仮想社会の両方を楽しめるようになる。
(9)使用者数が減っているのは、ちょうど6か月ほど前に大量に人が入ってきて、そういう人たちが辞めていく過程で数が減っている。もっと操作を簡単にして、多様性を作っていく。例えば、モバイルなど。そういうことが必要だ。
(10) 株式公開の可能性については、『土地』の賃貸料などで利益が上がっており、会社が発展していくための収入はある。現在は公開の必要はなく、他社とパートナーを組む必要もない。
<参考報道>
◎CENT JAPAN「日本初講演。セカンドライフ創業者・フィリップ・ロズデール氏語る。」6月2日付
http://japan.cnet.com/blog/it_bigbang/2008/06/02/entry_27002071/
◎共同通信「仮想社会より使いやすく セカンドライフ創始者」5月29日付
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052901000750.html
◎毎日新聞「セカンドライフ:「日本は重要な市場」と体制強化へ ローズデール会長初来日」5月30日付
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20080530mog00m100018000c.html
彼が仮想世界の将来に自信を持っており、技術者の視点から長期的な発展を考えているのはよくわかります。しかし、リンデンラボの事業をどのように発展させていくのか、Second Lifeという仮想世界の秩序をどのように維持していくのか、などに関しては、今回、ほとんど言及がなかったのが残念でした。

以下、新聞報道等に基づく、ローズデール氏の発言要旨です。
(1)Virtual Worldは2つの点で従来のインターネットとは違う。Virtual Worldは、言語の壁を取り払う。Virtual Worldでは、人々が情報を使い、何かを作る、そういうことを一緒にやることができる。
(2)「今後、どのように成長していくのか?」との質問をよく受けるが、「今後10年で100倍くらいになる」と答えている。現在は、まだフェーズとしては初期段階で1%にもなっていない。
(3)SL=Virtual Worldにはいくつかの成長の段階がある。
(a)遊びながら友達をつくり、楽しい思いを共有しながら、作品などを作っていくような段階。
(b)学校、教育分野に入り、より大きな規模で利用される段階。
(c)企業に入り、協業に使われる段階。
(d)企業が技術を使って大きく成長させていく段階。
今はまだ(a)の段階である。
(4)必ずVirtual WorldはWebより大きくなる。そのためには、オープンであること、そして標準化ということが必要。それは、他のVirtual Worldとアバター、お金、そしてオブジェクトを共有するということ。こうしたコンテンツが有機的に結合してこそ、素早く大きく成長することができる。
(5)SLは、もっともっと使い易くしていかなければならない。例えば、どうやってモバイルで使うかということ。これはダウンロードしないで行わなければならないし、もっとインターフェースをシンプルにしなければならない。
(6)クラッシュしないシステム、使いやすいインターフェースにすることが優先順位の高い課題。日本の利用者向けのサポートを電話や電子メールでも受け付けられるように、人材を確保する。
(7)インターフェースは、この2~3年で非常にexcitingな変化を遂げる。2010年にも新システムを導入する考え。アバターを人間の動作や表情に合わせて操作するシステムで、3Dカメラで撮影した動作通りに、分身が動く仕組み。ただ開発に2年かかることから、まず年内にマウスだけで操作できるようにする。
(8)今後7~8年で、最高水準のCG並みの画質になる。将来は、ディズニーアニメなどのCG映画の世界も仮想社会で再現でき、家庭のテレビで映画と仮想社会の両方を楽しめるようになる。
(9)使用者数が減っているのは、ちょうど6か月ほど前に大量に人が入ってきて、そういう人たちが辞めていく過程で数が減っている。もっと操作を簡単にして、多様性を作っていく。例えば、モバイルなど。そういうことが必要だ。
(10) 株式公開の可能性については、『土地』の賃貸料などで利益が上がっており、会社が発展していくための収入はある。現在は公開の必要はなく、他社とパートナーを組む必要もない。
<参考報道>
◎CENT JAPAN「日本初講演。セカンドライフ創業者・フィリップ・ロズデール氏語る。」6月2日付
http://japan.cnet.com/blog/it_bigbang/2008/06/02/entry_27002071/
◎共同通信「仮想社会より使いやすく セカンドライフ創始者」5月29日付
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052901000750.html
◎毎日新聞「セカンドライフ:「日本は重要な市場」と体制強化へ ローズデール会長初来日」5月30日付
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20080530mog00m100018000c.html
アンシェ・チャン問題の解決法
ソニーがGaikaiを買収。そしてSLは?
水星にミッキーが進出していた件❦
地震がちょっと心配。。。
リンデンがLittleTextPeopleを買収。
Google日本語入力w(゜o゜)w オオー!
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地震がちょっと心配。。。
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Posted by た~さん at 18:37│Comments(0)
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